連れ子の子育てってだけでも難しいのに、ワンオペ育児は大変…
セメントベビーの誕生はステップファミリーにとって喜びであり、試練でもあり。そんな苦悩を継子のMAYUMIさんが語ってくれたよ。
はじめましての方、こんにちは。最愛シンパパと恋愛中のえむと申します。プロフィールはこちら
【かんたん図解】家族構成
- 実父 40歳
- 継母 31歳
- 長女(私)9歳:MAYUMIちゃん
- 実母(死別)
- 父方の祖母
- 実父と継母の間に生まれた子供=セメントベビー
【ステップファミリー実話】連れ子のワンオペ育児に疲れた継母
ステップファミリーで育ったMAYUMIさんが、自分の家庭をもち異国の地に暮らす今、継母の苦悩が理解できると語ってくれました。
死別した実母、古風な父と再婚した継母
私は小学2年生の時に母と死別しました。
母の死後、父は仕事が忙しかったため、しばらくの間、父の母である祖母が私の世話をしてくれていました。祖母は父に対して、早く再婚するようにといつも言っていました。
母の死後、一年半程して、父は知人から紹介された女性と再婚しました。父も男手一つで子供を育てることは難しかったのだろうと思います。
再婚相手の女性は、保母さんをしていたので子供が好きだということでした。まだ幼かった私は、実母に対する記憶があまり残っておらず、ただ単に新しいお母さんができたことを嬉しく思っていました。
継母も最初は私の母親になるためにいろいろ努力してくれていたと思います。
結婚する前からよく家に来て、ご飯を作ってくれたり、動物園に遊びに連れて行ってくれたりしました。
継母は父より10歳近く若く、ハンバーグやグラタン、エビフライなど、祖母には作れないようなハイカラな料理を作ってくれ、クッキーやマドレーヌのようなお菓子も焼いてくれました。
血の繋がらない子供のワンオペ育児
しかし、現実はそう甘くはなく、父と継母が再婚してからは、とても大変な毎日でした。それは私だけではなく、父や継母も同じだったと思います。
二人はしょっちゅう夫婦喧嘩をするようになり、私は二人の言い争う声を聞きたくなくていつも自分の部屋に閉じこもっていました。
喧嘩の原因は継子である私に関することが主だったそうです。
継母は悪い人ではありませんでしたが、初婚で、突然小学生の子供の母親になったことで、様々な葛藤があったようです。
そのうえ、娘の私から見ても父は家庭的とは言えない人でした。男は外で働いているのだから、子供の面倒は妻がみるものだという古い考えを持っていました。
継母からすれば、私は父の連れ子であり、自分で産んだ子供ではありません。実の親である父にもう少し入ってもらいたかった部分もあったのだと思います。
夫以外に相談できる人なんて、なかなかいないだろうしね…
セメントベビー(異母兄弟)が生まれ、継子に無関心になった継母
やがて、腹違いの弟が産まれると、継母はそちらに愛情を注ぐようになり、私に対しては段々と無関心になっていきました。
つらい…
ワンオペじゃなかったらたとえセメントベビーが生まれても無関心にはならなかったんじゃないかと思いたい
そんな家庭環境で育った私は、家庭というものに希望を持てずにいました。父や継母に対しても、ずっと複雑な感情を持っていました。
それでも世の中には私よりももっと複雑で大変な家庭環境で育ってきた人もいます。親から虐待されながら育った人もいるけれど、自分は肉体的な虐待をされなかっただけまだましだと思って生きてきました。
子供を持った今思う、継母への共感
そんな私ですが、運良く自分の心情を理解してくれる男性に出会い、結婚し、娘を出産し、今は海外で暮らしています。
自分が結婚し、子供を育ててみて、今は少し継母の気持ちを理解できるようになりました。結婚というのは当人同士の問題だけではなく、お互いの家族とのしがらみなどがあり、なかなか大変なものだということが分かったからです。
私は夫や子供との関係は良い方だと思うのですが、夫の母親や兄弟との関係では、正直疲れるな、と思うことが多く、葛藤することがよくあります。結婚したばかりの頃は、夫の家族のことでよく夫とぶつかりました。夫は自分の親や兄弟のことが好きなので、私が感じる葛藤はなかなか理解できないようで、そのたびに悲しい気持ちになったものです。
そんな時にふと、継母もそういう気持ちをたくさん味わったんだろうなと思うようになりました。
すでに出来上がっている家族の輪の中に一人で飛び込むのは、勇気のいることだもんね
私たち夫婦は初婚同士で、そんなに複雑な問題はなく結婚しましたが、父と継母の場合は最初から連れ子である私がいたわけですから、何倍も大変だったはずです。
そして、何より、最初から不幸になろうと思って結婚したわけではないだろうということ。二人とも幸せな家庭を作ろうと思って結婚したのに、思うようにいかず、結果的にそういう状況にならざるを得なかったということ。
今は私も海外にいて、父や継母と連絡をとることはあまりありませんが、二人とも仲良く暮らしていると知人を通して聞いています。父も継母も過去にはいろいろな苦労があったと思いますが、今は二人とも幸せに暮らしてもらいたいと願っています。
大人になって、今は客観的にいろいろなことを理解できてるかもしれないけど
子供の頃はきっと辛い思いをたくさん経験しただろうね
【まとめ】継母のワンオペ育児ではなく、実父が子育てに関わろう
おなじみの『ステップファミリーのきほんをまなぶ』によると、実親の変わらない愛情を実子に伝え続けることが大切であること、そして子育ての主役は実親が担うことが推奨されています。
実親が子育ての主役を担い,継親がサポート役にまわるというかたちのチームワークで,子どもの環境変化を緩やかにし,適応を助けましょう。
SAJ(ステップファミリー・アソシエーション・オブ・ジャパン),野沢慎司. ステップファミリーのきほんをまなぶ (Japanese Edition) (Kindle Locations 679-681). Kindle Edition.
今の時代は男女平等が進みつつありますが、以前はまだまだ「男は外で働き、女は家を守る」という分業型の時代。だからこそ、家事育児のサポートをする男性は今より圧倒的に少なかったのでしょうが、我が子への愛情はしっかりと表現し、血の繋がらない子供を育てるパートナーの苦労に対して感謝と敬意をもって接してほしいですね。
夫のサポートって本当に大事だよね
ステファ予備軍のシンパパさん頑張れ♡
継母が一人で抱えることない!
基本的には、実父に子育てをリードしてもらおう
当ブログで度々引用させていただいている『ステップファミリーのきほんをまなぶ』。ステップファミリーの人はもちろん、これからステップファミリーなるかもしれない人にとっても有益な学びが満載!絶対に読んでほしい一冊。オススメです。
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