私、この映画大好きなのよねー!
現実でも本当に素敵なシンパパと出会ってしまったわけですが、出会ってから見るとまた違った視点で見れて、映画ってその時に置かれている状況で感じ方も変わるものだなあとつくづく思います。
俺もこの映画で勇気もらったね
【あらすじ】実話に基づく『幸せのちから』
1980年代。妻と5歳の息子と3人で暮らしていたセールスマンのクリス・ガードナーは家賃も払えず、どん底の生活を送っていた。ついには、妻が出て行き、家を追い出され、貯金も底をついてしまう。そんなクリスが最後に選んだ道は自分の才能を信じて、一流証券会社へ入社することだった。しかし6ヶ月の無給のインターンを経て、正式採用されるのはただ一人。愛する息子のため、奇跡を信じてクリスの過酷な戦いの日々が始まった。
『幸せのちから』公式ホームページ ソニー・ピクチャーズ アメリカ 2006
原題『The Pursuit of Happyness』
アメリカ独立宣言の有名な文言 “Life, Liberty and the Pursuit of Happiness“(生命、自由および幸福の追求)を連想させる。
この原題が深いんだよね
この映画でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたウィルスミスの演技も素晴らしいよね!
貧乏、孤独な戦い…ひとり親の苦労
貧乏のどん底…生きるために必死な現在
貧困を生き抜くために、今すべきこと
- 保育園に子供を送り届ける
- 保育園に迎えに行く
- 家なしになり駅のホームで夜を過ごすことになり、不安げな息子を想像力で元気づける
- 今日寝る場所を確保するためホームレスのための列に一刻も早く並ぶ
- 無給生活の半年を生きるためのお金を工面する(前職の医療機器を売るため営業にまわる)
- 昔友人に貸した1500円ほどのお金を返してもらいに行く
- 駐車違反金を支払う(逮捕されて)
こんなはずじゃなかった…っていう瞬間がつらすぎる
夢のような未来のために挑戦する現在
将来のために、今すべきこと
- 顧客リストで電話かけまり新規つかまえる
- 見込み客の偉い立場の人とコネを作る
- 横暴な上司の無理難題にも応える(パシリ)
- 子供と食事中も勉強に励む
- なんとしてでも試験で合格して、夢の職につく
え、この絶望的な状況でパシリ…発狂しそう
黒人差別も感じただろうしね…
どん底の苦境に立たされていても、自信とエネルギーに満ちた振舞いで信頼を獲得していく様子は勇敢だった!
つらいこの現状を打破しようと、無謀とわかりつつも挑戦する覚悟を決めたんだ
【データを見る】4人に1人はシンパパを機に転職(日本)
厚生労働省の全国ひとり親世帯等調査(平成28年度)によると、約25%のシングルファザーが、父子世帯になったことをきっかけに転職したという結果がでています。
裏を返せば、転職しなければ育児との両立は難しい、とも言えるかも…
最近は、在宅ワーク・フリーランス起業での高単価&自由度高い選択肢も多いから、いい時代になってきたよね
ひとり親の子供に罪はないから、つらい
ママはママの都合で出て行ったんだよ
息子に突然「ママがいなくなったのは僕のせい?」と聞かれるシーンがありました。
そんなこと想像もしていなかったシンパパ。
でも、親が離婚した子供には、自分のせいでママもしくはパパがいなくなってしまったのではと責任を感じることがあるそうです。
「そんなこと考えてはいけない。ママはママの都合で出て行ったんだよ」と伝えると、息子はパパの顔に手をやり「いいパパだね」とささやきました。
この言葉でまたシンパパは頑張れるんだろうね
想像力が救いになる
生活のため販売しなければならないミシンのような医療器具を、街でホームレスが見て「タイムマシーン」と言ったことに対し、息子は「それはタイムマシーンじゃない」とポツリと言いました。
今夜寝る場所すらない暗い現実をわかっている息子にハッとし、シンパパは「ボタンを押して目を開けてみろ。ほら!恐竜だ!」と空想ごっこを始めます。すると、みるみる息子の顔が明るくなっていきました。
「どこかに洞窟があればいいんだが…、あ!あった!」そして駅のトイレを安全な洞窟に見立てて、一夜を過ごしたのです。
苦しいときこそ「夢」が救いになったりするよね
その甲斐あって「また洞窟で過ごしてもいいね」って息子言ってたなw
【感想】努力、忍耐、自分を信じる力。夢に向かうってかっこいい。
今生活するお金がないなら、夢に賭けずに今生活するためのお金を稼ぐだけでもいいのかもしれない。でも、本当にそれでいいのか?自問自答の結論は、突然息子に向けて語られました。
誰にも無理だなんて言わせるなよ。
夢があったらそれを守るんだ。
何かほしければ取りに行け。
かっこいい…
息子に言っているようで、自分に言い聞かせてるようだね
覚悟を決めて挑む勝負。
何度も訪れる最悪の事態に歯を食いしばって耐えるシンパパの切ない表情と、強く気丈に振る舞う姿が、頑張っててかっこよかったです。
イラついたり不安で張り裂けそうになりつつも、息子にとっては頼れる父であろうと奮闘するシンパパが泣けるのよね
生命、自由、および幸福の追求
原題「The Pursuit of Happyness(Happinessが正しいというスペルミスのエピソードも劇中で出てきます)」について考えると、独立宣言という大きな痛みを伴いながら獲得したアメリカの歴史とリンクして、このアメリカン・ドリームは、さらに深みが増してきます。
手にしたい幸福はただではやってこない。つかみ取るものだ、と。
- やれるだけのことを全力でやり、挑戦する
- 理不尽な出来事も、夢の実現のためにこらえる
- 強力なサポートを得る
- 過酷すぎる日常でも希望を捨てず、自分を信じてコツコツ成長する
独立し、自由と幸福を勝ち取るためには、痛みを伴う。
それでも湧き上がる生命、自由の渇望のために挑戦する。誰がなんと言おうとね
俺も立ち上がるわ