今回はバツイチ子連れ女性と結婚した初婚のM男さんが、連れ子との関係をどのように築いていったのか教えてくれたよ
連れ子と実子の愛情バランスも難しい問題です
【かんたん図解】登場人物
小学5年生の息子を連れた、9歳年上の女性と、色々ありましたが結婚しました。義母の家をリフォームして4人で一緒に暮らし始め、翌年長女が誕生し5人暮らしとなりました。
【ステップファミリー実話】
反抗期の連れ子に嫌われたくなかった
連れ子が認めてくれた結婚
当時、私以外に2人の男性がアタックしていましたが、小学5年生の子供が嫌だと言っていました。私も彼らには何回か会った事があり、とても良い人達だったのですが。
そこに入った私は、まだ20代、結婚経験もありません。当然子供の扱いなど知る由もなく、子供が「再婚に駄目」と言えば結婚は無かったと思います。私はストレートに「君のお母さんが好きで結婚をしたい」と言いました。そうはっきり言ったのが良かった様です。他の男性はお母さんの事はなにも言わず、とにかく甘やかし、懐かせようと必死で嫌だったそうです。
そうして始まった結婚生活でしたが、しかし当然「甘い新婚生活」はありませんでした。
若すぎるパパで気まずい参観日
私なりに連れ子にはかなり気を使っていた事は確かです。20代後半で小学5年生のお父さんになったのです。
9歳上の妻の子供。特に授業参観では、旦那が年上だとして40代が普通です。その中に私が入って行くと父親ではなくお兄さんとして見られる事も多々ありました。
28歳で10歳の子供だとすると18歳差。はたからみれば若いパパでいいねって思う人もいそうだけど
なんで君のお父さんあんなに若いの?ってなるのかな
実子の誕生で難しくなった愛情バランス
そして、翌年長女が生まれました。
実の子供ですから、可愛いく、たまらなかったのですが…私はあえて継子を可愛がってしまったのです。
これには、後悔しています。
世間の事件などきいていると、実子が出来ると、連れ子につらく当たったり虐待をしたりと報道されていました。妻にとって、夫が実子ばかり可愛がって連れ子を粗末に扱ったら、いい気はしないと思ったのです。
M男さんはきちんと連れ子へのケアを理解してそういう行動をとったのよね。でも実子へのケアはできていなかったと…
確かに、どちらの子をどのくらい愛せばバランスが取れるのか、わからなくなりそうだね…
反抗期の連れ子。嫌われたくない
ところが、連れ子が中学生になると友達とつるんで悪い事をする様になったのです。
しかし私は怒る事が出来ませんでした。嫌われるのが怖かったのです。
妻には怒ってほしいと言われていましたが、中々出来ませんでした。
ある時、夜中に警察から電話があり「息子さんを引き取りに来てほしい」と連絡が来ました。私は次の日朝が早かったので妻が引き取りに行きました。ここでも逃げてしまったのです。
そして仕事から帰ると決まって連れ子と妻が喧嘩を始めるのです。食事をしていても無言で、生き地獄の様な生活が続きました。連れ子も私より大きくなってきていました。
夜中の警察の呼び出しが何回かあり、さすがに妻も困り果てていました。
そしてある時、妻から真剣に相談され「友達のアパートに入り浸っているので、連れ戻してほしい」と言われたのです。私は、もう嫌われても何でもいいと思い、夜そのアパートに行きました。「〇〇くん、いるか」と尋ねると、部屋の奥でざわざわと話声がして、連れ子が出てきました。
そのまま「帰るぞ」と言い連れて帰りました。すると「ごめんなさい」と言って泣きました。
細かい事は色々ありましたが、この時から悪さをしなくなったのです。
連れ子が落ち着いてきて、妻も安心した様でした。
連れ子は私に一目を置くようになりましたが、しかし私は「嫌われてしまうかもしれない」という不安は変わりなくありました。
現在もいいステップファミリーになるべく模索中
連れ子を育てることは難しいと思いますが、子供は子供なりに考えているのです。親が思っている程心配しなくても良いのかも知れません。
ただ、子連れの人と一緒になるのであれば、その子供を怒る事が出来るのか、絶対に直面する問題だと思います。大変な覚悟を持たないと、良い時もあり、悪い時もあります。
今ではその連れ子も結婚をし、孫もできました。私は妻と娘と3人で生活しています。色々な経験を乗り越えて、いいステップファミリーなりましょう。
いい関係を続ける努力は、どんな家族でも一緒だね
【ステップファミリーに大切なこと】
継親は、親になることを焦らないで大丈夫
日本においてステップファミリーを支える数少ない機関であるSAJの書籍『ステップファミリーのきほんをまなぶ』には以下のようにあります。
早期から継親がしつけを担うことは,より大きな抵抗や不満につながります。一方で,優しくフレンドリーな姿勢で継親が継子にアプローチすることで,良好な継親子関係が築かれやすくなります。そしてゆっくりと(少なくとも2年間くらい)信頼関係を育んだ後で,子育て役割にチャレンジしましょう。継親は継子と親密な関係にならなければと焦る必要はありません。年齢の高い子どもであればとくにそうですが,礼節を保った関係ができれば十分だと考えておきましょう。
SAJ(ステップファミリー・アソシエーション・オブ・ジャパン),野沢慎司. ステップファミリーのきほんをまなぶ (Japanese Edition) (Kindle Locations 987-991). Kindle Edition.
本書によると、あくまで実親が子育てのリーダーシップを取るべきとのこと
連れ子が問題行動を起こしていた要因は定かではありませんが、M男さんが生まれたばかりの実子ばかりを可愛がり連れ子のケアを怠っていたら、のちに一目置かれるようになることはなかったかもしれませんね。
叱られたことで本気の愛情を感じたのかも
以前のKくんステップファミリー同様、一対一の関係でじっくり向き合って、夫婦も話し合える関係を作っていくのが大切だね
継親は「親になろう」と焦らず、しつけの役割やルールを実親としっかり話し合おう
当ブログで度々引用させていただいている『ステップファミリーのきほんをまなぶ』。ステップファミリーの人はもちろん、これからステップファミリーなるかもしれない人にとっても有益な学びが満載!絶対に読んでほしい一冊。オススメです。
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Photo : Elena Mozhvilo, Unsplash / Ignacio Campo, Unsplash / Matt Popovich, Unsplash / Allen Taylor, Unsplash