今回は、シンパパ男性と情熱的な恋愛をしたけど、子供のことを考えられていなかったという愛子さんのお話だよ
男性より子供の気持ちを優先すべきでした
【かんたん図解】登場人物
会社の同僚のシンパパ男性と、獣のように愛し合ってしまいました。
【ステップファミリー実話】
シンパパと暴走した恋愛。別れの原因とは
会社の同僚と男女の関係に
好意を抱いた会社の少し年上の男性がいました。
それまではただの仕事上の間柄でしたが、近くに良いレストランが出来たという話をしていたところ、一緒に行こうと誘われたのがお付き合いを始めるきっかけだったように思います。
それから他の勤務者には気付かれない様に、帰り道先で話しを繰り返し親しくなっていきました。そうして、休みの日には遠方まで行きカフェや軽いお酒を楽しむようになったある日の帰りでした。
夜景がとてもキレイな場所がこの近くにあるから行ってみようと言ってくれたので向かい、私が感動していると相手の男性は何故かっすらと涙を浮かべていたのです。
「どうしたのだろう」と思いそっと男性の背中をさするようにすると、振り返って抱きしめられ深いキスを交わし、それが合図であるかのようにホテルへ向かい身体を重ねました。
その日は数時間でお互い帰ったものの、その後も私は男性の事が気になって仕方ありませんでしたから、交わした携帯電話のメールで連絡を取り合いお互いの都合が付く限り自然な男女と同じく、何度も抱き合うようになりました。
進展しない関係。死別シンパパの告白
男性はなかなか泊まろうとはされないので不思議だと思いつつも、何となく、お互い獣みたいに激しく何度も抱き合っては快感に身を任せました。
ある日、いつも通り男性は時間を気にしているので「私では満足出来ないの?」とイジワルを言ってみると、実は死別した妻の間に子どもがいて、その子を実家や有料の施設で預かってもらっていると言うのです。
それを知るとさすがに驚きましたが、その子どもにお土産を買うから渡してあげて欲しいと頼むと、男性の人柄が良かった事もあり、後からその子がとても喜んでいたというメールが届きました。
それで余計に嬉しくなった私は、子供じみた趣味を持っていて良かったと思い、次からは男性と合う約束をしては抱き合う度に、罪悪感ではなかったもののその子どもが嬉しいのならとお土産を用意しておくようになりました。
子供の夏休みに新婚夫婦のような同居生活
関係が何ヶ月か続くと男性の子どもが学校の長期休みに入ったため、「その間中預かってくれる施設もないし実家の方にも仕事があるからその長期休み中は会えない」と言われました。
「それなら私の住むアパートにその子を連れて来ても良い」と言うと男性は驚いた様子だったので、まずは下見がてらアパートに来てもらいました。
すると、私だけの給料では維持出来ないのが分かるからか「親は何をしているのだ」とか聞いて来るので、「企業のサラリーマンだけどこのアパートは親が務め先で知り合った不動産が誰かに住んでいて欲しいと言われただけ」と答えたのですが、「それにしては防犯カメラと防音制御付きでそんなところへ自分のような男が出入りしても良いのか」と心配するようにいいました。男性の仕事らしさが出ていると感じたので、大丈夫な理由を細かく説明しました。
そして「子どもの休み期間だけならここで安心して会える」と言ってくれました。
それからは私が軽い手料理を用意しては前のように時間を気にする事なく、子どもが別室でぐっすり寝た後は新婚夫婦になった気分で、気付けばそうするのが当然になり体ばかり重ねてしまっていました。
シンパパとの幸せな恋愛と別れ
それがステップファミリーの始まりだと信じていたのですが、慣れてくるとその男性の連れ子がまだ小学校低学年で行為も一切見られても気付かれてもいないはずなのに、私たちが大人の関係なのを知っていると言い出し、「自分にとっての母親は一人だけだ」と涙を流してしまいました。
「お付き合いはしていてもまだステップファミリーになる約束はしていない」と子供に正直に言いましたが、傷付けてしまったので、男性と話し合って関係を終わらせる道を選びました。
子供にとっては大事なママを失って、さらにパパまで失うかもしれない…と不安だったんだろうね
まずこの男性、シンパパとしての自覚が足りない。喝!
【家族になる前に大事なこと】
子供の居場所を考え、慎重に行動しよう
愛子さんとシンパパ彼氏は、子供の気持ちを考えずに本能のままに行動していました。
子供としては新しいお母さんより何より、実親からの愛情をたっぷり感じることが必要だったはず。そのケアもないままに夏休みの期間、突然知らない女性と同居することになっても、小さな子供に選択肢はありません。
傷ついている子供の傷をさらに大きくしないためには、大人2人はしっかり子供を見て、慎重に進めるべきです。
日本においてステップファミリーを支える数少ない機関であるSAJの書籍『ステップファミリーのきほんをまなぶ』には以下のように書かれています。
ステップファミリーで暮らすようになった子どもにとっての基本的ニーズは,「自分の居場所があると感じられること」
SAJ(ステップファミリー・アソシエーション・オブ・ジャパン),野沢慎司. ステップファミリーのきほんをまなぶ (Japanese Edition) (Kindle Locations 707-708). Kindle Edition.
親自身が大きな変化の中で余裕を失っている時期には,子どもの気持ちをわかっているつもりでも,実際は微妙にすれ違っていることがあります。子どもが「もういいよ,十分だよ」と言えるくらいに,子どもの気持ちについて尋ねてみましょう。
SAJ(ステップファミリー・アソシエーション・オブ・ジャパン),野沢慎司. ステップファミリーのきほんをまなぶ (Japanese Edition) (Kindle Locations 714-716). Kindle Edition.
子供の心を第一に、焦らず関係構築を
- 子供にとって大事なことは「居場所がある」こと
- 大人が思っている以上に、子供は繊細。なんども気持ちを確認して慎重に進めよう
恋愛中は視野が狭くなりがちなので、一度立ち止まって子供のことを真剣に考えることが大切だね
当ブログで度々引用させていただいている『ステップファミリーのきほんをまなぶ』。ステップファミリーの人はもちろん、これからステップファミリーなるかもしれない人にとっても有益な学びが満載!絶対に読んでほしい一冊。オススメです。
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