子連れ再婚での財産分与は揉めそうかもね…
ステップファミリー出身の妻と一緒に複雑な家族構成の中で暮らすJさんが、アメリカでのリアルな実態を話してくれたよ〜
はじめましての方、こんにちは。最愛シンパパと恋愛中のえむと申します。プロフィールはこちら
【家系図】父子家庭育ちアメリカ人女性と国際結婚した日本人男性
私は国際結婚していまして、妻はアメリカ人です。家族構成の説明は人数が多くなってしまいこんがらがりますが、妻目線で
- 夫(日本人)
- 妻
- 父親
- 実母
- 実の妹
- 実の妹の夫
- 継母
- 継母の娘
- 継母の娘の彼氏(日系人)
文字だと何が何やら…ww 上の家系図を見て〜
妻の両親は離婚し、父親は子連れ同士で再婚をしましたので、実の妹と血の繋がらない妹の2人がいます。
アメリカでは、血の繋がらない妹のことは「ステップシスター」と呼びます。
一時、アパートの別棟に3家族が入居して住んだことがありました。(家系図グリーン部分参照)
妻の実父と継母。私たち夫婦。そしてステップシスター(腹違いの妹)とボーイフレンドです。
仲良いね!
子連れ再婚同士のステップファミリーでも自然に仲良く
アパートは7棟あり、そのうちの3棟を私たち一族が住んでいました。
当時は子供もおらず、ステップシスターの彼氏は白人だったので私が唯一の日本人(アジア人)という構成で、そのアパートに住んでいました。
妻の実の妹夫婦も近郊に住んでいました。
妻の実母はその頃少し離れたところに住んでいましたので、クリスマスなどで実母も含めてみんなで一緒に食事をすることがありました。
妻の実母も含めて一緒に食事をする機会は私たちの結婚式がきっかけで行われるようになったらしいのですが、前妻と現妻が食事やパーティーに一緒にいる状態というのをごく普通に感じておりました。
さすがステップファミリー先進国のアメリカって感じだね!
子連れ再婚家庭で、実母と継母が同席して一族でイベントを過ごすのは普通
同性婚で卵子ドナーの娘がいる義理の弟
ちなみに、実の妹の元旦那の弟は、カミングアウトして同性結婚しています。
おおお、なんかスケールがすごい…w
このカップルは同性で娘が二人います。
子供は養子縁組ではなく、カップルのうちのどちらかの精子と、卵子のドナーから(またsurrogateへの)直接提供で生まれたということだったと思います。
日本とは感覚が全然違うね〜
【データで見る】サンフランシスコの同性結婚世帯は3%
アメリカの同性結婚の割合
出典:United States Census “Where Same-Sex Couples Live”
2017年の統計では同性結婚カップルの比率は全体の0.8%と出ています。
地域差があるため、サンフランシスコでは3%と高い割合になっています。
2020年 日本でも同性結婚を認める動き
日本では2020年3月に、北海道の札幌地裁で同性結婚を認めないのは違憲である、という判決が出ましたね!
アメリカでは2015年6月に連邦最高裁判所にて同性結婚をすべての州で認める判断を下したとのこと。
日本でも、一日も早くすべての人にとっての自由で幸せな家族関係を認められるといいですね。
裁判長ナイス!
参考記事:同性婚カップルと精子ドナーで生まれた子供の話「キッズ・オールライト」映画レビュー
腹違いの姉妹と財産分与で揉めるステップファミリーの難しさも
ステップファミリーに限ったことではないかもしれませんが、当然、いいことばかりではありません。ステップファミリー特有の難しさも存在します。
父親と連れ子との関係悪化
別棟に住んでいたステップシスターは白人のボーイフレンドと付き合っており同棲していたのですが、別れると新しい彼氏が日系人になり、その彼と結婚となりました。
妻の実父は私とは仲が良かったのですが、なぜかその彼とは仲が悪かったです。おそらくその頃、ステップシスターと妻の実父がうまくいっていなかったことが原因だと思います。
実父にとって連れ子であるということが原因かどうかは定かではありませんが、残念ながらそのわだかまりは解けないまま、妻の実父は他界しました。
妻の実母も同じ年に他界し、妻にとって両親と呼ばれる存在は今となっては血の繋がっていないステップマザー(継母)だけとなりました。
腹違いの兄弟と財産分与で揉める場合も
妻の実父が特別お金持ちであったわけではないのですが、財産の分け方についてちょっともめています。
血が繋がっていても同じようなことが起こると思うのですが、血が繋がっていないとなるとなおさらだと思います。
それが原因でステップシスターとも疎遠になってしまいました。
特にステップシスターの夫は日系人ですし、私にとってはステップシスターも実の妹も血が繋がっているわけではないので、疎遠になりたくはないのですが、なかなか難しい問題があります…。
金の切れ目は縁の切れ目って言うもんね…
まーでも、ステップファミリーに限らない気もする
人種は関係ないが、日本人男性と白人女性の夫婦は円満
我が家庭は一応夫婦円満、日系人男性と結婚したステップシスター夫婦も円満ですが、白人同士の実の妹夫婦は離婚しました。
人種には関係ないと思いますが、多少の影響はあるのかと思えなくもありません。
これはあくまで個人的な観点であり、人種が夫婦関係に影響を及ぼすかどうかはわかりません。
シングル親家庭の子供が抱える問題も大きい
うちの場合は妻の両親が他界するまでかろうじて仮想の幸せが保たれてたような気がしますが、今後のことを考えると、もっともっと複雑な問題が起こってくると予想されます。
私はアメリカの公立学校で教師として働いているので、様々なケースにめぐり合います。
一昔前まで黒人のシングルマザーのケースが多かったですが、近年非常に目立ってきているのが、シングルマザーの社会進出または育児放棄が原因で、母方の両親が孫を育てることが多くなっているということです。
両親が家におらず祖父母に預けられた子供の問題というのは、以前勤めていた学校で非常に多くありました。
彼らが社会人になる頃には「両親になる」という倫理観がまったく違うものになっていると思います。
いい方向で違うものになっている可能性もありますが、そうなると人間または哺乳類が養ってきた道徳というものが歪められていく傾向にあると私は思います。
そういった見方もあるわけか
財産分与問題もあるが、ステップファミリーでの幸せな時間もある
ステップファミリー先進国アメリカで実際に暮らしているJさん家族のお話、さすがスケールが大きくて複雑な家族構成でしたね。
家系図をよく眺めてみると、国際結婚、離婚、子連れ再婚、同性結婚、ドナーによる出産など、多様な価値観、多様なメンバーで家族が構成されていることがよくわかりました。
そして一時は仲良く同じアパートで暮らしていたほど良好だった関係も、財産分与となると、ハードルは大きくのし上がってくるようですね。
多様な価値観ならではの苦労も当然あるようですが、お互いの違いを認め合ってそれぞれに幸せをつかめるような世界になるといいですね。
世界を見ると発見があるね!
当ブログで度々引用させていただいている『ステップファミリーのきほんをまなぶ』。ステップファミリーの人はもちろん、これからステップファミリーなるかもしれない人にとっても有益な学びが満載!絶対に読んでほしい一冊。オススメです。
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