シングルマザーの母に育てられた後、すでに再婚していた父親に引き取られることになった、当時10歳のYちゃんの話だよ
苦労の多い幼少期だったのね…
はじめましての方、こんにちは。最愛シンパパと恋愛中のえむと申します。プロフィールはこちら
【かんたん図解】家族構成
- 実父 35歳
- 継母 29歳
- 長女(私)10歳:Yちゃん
- 実母(離婚・別居親)
シングルマザーの母親の元で暮らしていた娘のYちゃんでしたが、母が精神を病み、すでに再婚していた父親の元へ引き取られることになりました。
すでに再婚した父親が子供を引き取る。ステップファミリーの難しさと幸せの実話
現在は子供も産まれ自分の家庭を持っている主婦として、Yちゃんが子供時代を振り返り、ステップファミリーで育った実体験をお話ししてくれました。
シングルマザーの母親が精神病になり、すでに再婚していた父親の元へ
幼い頃に父が母と離婚してしまい、幼少期はずっと実の母親と2人で暮らしていました。しかし、小学校高学年の時に母親が精神的な病にかかってしまい、もう育てられないと言われてしまい…父親に引き取られることになりました。
父親はその時既に新しい家庭を持っていましたので、母が心配だったのもありましたが、とても嫌だった記憶があります。他人と暮らすのに子供ながら抵抗があったのも覚えています。
「父親を取らないで!」継母を避けて過ごした子供の複雑な気持ち
その新しい生活はと言うと、私以外の子供はおらず、一人っ子として育ってきたので、父親がいない時は継母と二人の時間がありました。
結構長い時間だったので、初めはそれがすごく嫌な時間で、リビングにいるのも億劫ですぐ自室に引きこもっていました。決して継母が嫌いだったからとかではなく、なんとなく気まずかったからです。
それに幼少期に父親と離れて暮らしていたせいか、かなりのパパっ子だった私はお父さんを盗られた!という気持ちも大きく、なるべく顔を合わせないようにしていました。
今考えると本当に酷いことをしていました…。過去に戻れるなら謝りたいです。
「お姉ちゃん的立場」で子供の心を開いた継母
そんな毎日を初めは送っていましたが、だんだんと継母は私に対して母というよりも「お姉ちゃん」として接してくれるようになりました。
歳が父や母より若かったと言うのもありますが、それが私の自分の中の変な意地(この人は私の母じゃない、この人に父を盗られたくない)を振り払ってくれて、だんだんと素直に継母に甘えれるようになっていきました。
私の場合は同居が幼少期からでなく物心がつき始めた小学校高学年からというのもあり、仲良くなるのに時間がかかりましたが大人になった今でも継母は私のいいお姉ちゃんとして仲良くやっています。
自分が今は母になり、心の底から「自分の子供でこんなに子育ては大変なのに、他人の子供を育てるというのはどんなにすごいことなんだろう」と考えます。
実母も継母も、今は祖母として健在
現在、少し苦労するのは子供にとっては自分にはばぁばが3人いることになることです。それをいつどう説明しようかなと悩んでいることくらいで、実のばぁばと同じくらい継母も可愛がってくれています。子供の方もとても懐いております。
再婚家庭に子供を引き取った時のアドバイス
いきなり母になろうとしなくていい
私の継母は、自分とよく向き合って育ててくれました。中々出来ることではないと思います。
当時はあまりこういう家庭は少なかったと思いますが、今は時代的にもステップファミリーはたくさんいらっしゃるのではと思います。悩んでる方もたくさんいると思いますが、変に父になろう、母になろうとなんてしなくていいと思います。
初めは友達親子や兄弟のような感覚で全然いいと思います。気づいたら親子になっています。
少なくとも自分はそうでした。むしろ自慢の母親になりました。(若くて可愛かったのもありました。)
無理せず自然に親子になるのを待つってことね
思春期の子供にはプライバシーを尊重して見守って
思春期のお子さんを持つ人は、歩み寄りが難しいと思います。
そういう時は見守る姿勢をとってくれるのも信頼関係を育んでくれると思います。私も思春期だったので、プライバシーを尊重してくれると嬉しいと思いました。
叱るべき時はビシッと叱って
私が一度万引きをしてしまった時も、しっかりビシッと叱ってくれました。ここで中途半端に叱られてたら信頼関係は築けなかったのかなと思います。
反抗期の連れ子を叱れずにいた継父さんのお話もあったね
愛情持って子供と向き合って
継母が私に兄弟を作らなかったのも、新しく赤ちゃんが産まれることで、“連れ子である私”と“新しい赤ちゃん”を比べられる不安を持つことを危惧したためで、「自分の子供は○○(私)だけだ」と本当に愛情を持って私の事を考えてくれていました。
他人の子供を育てるというのは想像以上に我慢も必要でいい事ばかりでないと思います。私は継母には感謝してもしきれません。
自分の経験を通して考えれば、子連れ再婚、ステップファミリーは、壁こそありますがみんなが本気で向き合えば必ず本当の家族なると私は思っています。
子連れ再婚家庭ならではの子供と親の関わり方を探ろう
Mちゃんの経験談からのアドバイスにもありましたが、継母は急に母親になろうとしなくていいということが、ステップファミリー・アソシエーション・オブ・ジャパンの書籍『ステップファミリーのきほんをまなぶ』にも書かれていました。
まだ互いをよく知らない大人と子どもである継親と継子の関係には,適切な距離のある関わりがむしろ必要です。継親は子どもたちと身近に暮らす大人として,たとえば部活のコーチや先輩,塾の先生のような距離感をイメージしてみるとよいかもしれません。
SAJ(ステップファミリー・アソシエーション・オブ・ジャパン),野沢慎司. ステップファミリーのきほんをまなぶ (Japanese Edition) (Kindle Locations 574-578). Kindle Edition.
相当な覚悟をして継母になったのだから、「いい母親にならなければ」と気合が空回りしてしまうこともあるかもしれません。
しかし初婚の一般的な母親像にこだわる必要はなく、ステップファミリーはステップファミリーらしく、子供の気持ちや状況に合わせて接し方も役割もアレンジしていいということを、知っておきましょう。
一般的な母親像にはこだわらず、まずは「お姉さん」的立場からはじめてみよう
母になろうとしなくていい、って言われると、少しは気持ち楽になるよね
本も参考になりそう!読んでみよう!
当ブログで度々引用させていただいている『ステップファミリーのきほんをまなぶ』。ステップファミリーの人はもちろん、これからステップファミリーなるかもしれない人にとっても有益な学びが満載!絶対に読んでほしい一冊。オススメです。
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Photo: Gabriel Brandt, Unsplash / Vlada Karpovich, Pexels / Cottonbro, pexels / 5311692, Pixabay / Natalya Zaritskaya, Unsplash